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願書がAIっぽいと感じたら?直し方の具体例で解説

2026-08-28 | 赤ペン願書ラボ
BeforeAfter
この記事でわかること

書き終えた願書や志望理由書が「AIっぽい」と感じる方向けに、直し方の具体例をBefore→Afterで紹介し、無料ツールでのセルフチェック手順を解説します。

1「AIっぽい」と感じるときに起きていること

書き上がった願書を、声に出さずにもう一度読み返す。
文章として破綻はしていません。
なのに、どこかで小さく引っかかる。

「うまく書けているのに、これ、うちの子の話に読めない」。
そんな感覚です。

「で、結局どこを直せばいいの?」
そう思った方も、きっと少なくないはずです。

AIに下書きを手伝ってもらったあと、自分の言葉に直したつもりでも、この違和感だけが消えずに残る。
そういうケースが実はよくあります。

違和感の正体はだいたい決まっていて、「読みやすいけれど、誰の子どものことを書いてもそのまま通用しそうな文章」になっている、という点にあります。
文法は正しく、言葉遣いも丁寧。
なのに、書いた本人の顔が見えてこない。

この判定ツールを作るとき、AIの文章と人間の文章を何十本も並べて読み比べました。
そこでわかったのは、文章そのものが悪いわけではないということ。
むしろ土台としてはよくできている場合が多く、あとひと手間を加えれば印象は大きく変わります。
問題は、その「ひと手間」がどこに必要なのか、書いた本人には見えにくいことです。

自分で何度も読み返していると、内容に慣れてしまい、抽象的な部分もすんなり読めてしまいます。
塾や幼児教室から「よくまとまっている」と言われたのに、自分だけしっくりこない。
そんな声を聞くこともあります。
第三者から見れば破綻のない文章でも、書いた本人こそが、わが子の実感との距離を一番感じ取っているのかもしれません。

この違和感を放置したまま提出してしまうと、面接で内容を聞かれたときに、自分の言葉で説明しにくくなることもあります。
だからこそ、「AIっぽい」と感じた時点で立ち止まり、原因を具体的に探る。
それが次のステップになります。
この記事では、AIっぽさの正体を整理したうえで、実際にどう直せばよいかを例文とともに見ていきます。

2AIっぽさの正体:抽象語・接続詞・語尾のクセ

「AIっぽい」という印象は、感覚的なものに思えて、実は言葉の使い方に共通のクセがあることが多いです。

まず、抽象語だけで場面をまとめてしまうクセ。
「豊かな学び」「主体性」「多様な価値観」。
どんな子どもにも当てはまる言葉なので、具体的に何があったのかが伝わりません。

それから、接続詞の使い方が単調になるクセもあります。
「そして」「また」「そのため」が同じパターンで繰り返されると、文と文のつながりが機械的に感じられます。

意外と見落とされがちなのが、語尾のクセです。
「〜と考えております」「〜と思っております」。
丁寧な語尾が何度も続くと、一文一文の熱量が均一になり、書き手の感情の起伏が伝わりにくくなります。

こうしたクセは、AIが生成する文章に出やすい特徴であると同時に、人が急いで文章を整えたときにも自然と出てしまう特徴です。
締め切りが近づき、時間に追われながら書き上げた文章に、同じクセが出ることも珍しくありません。

つまり、このクセがあるからといって「AIが書いた文章だ」と断定できるわけではありません。
自分の文章にこのクセが残っていないかを確認し、必要な部分を直していく。
それだけのことです。

最後のひとつは地味ですが、一文の長さが均一にそろいすぎている点も挙げられます。
人が話し言葉に近い感覚で書くと、長い文と短い文が自然に混ざりますが、整えすぎた文章はどの文も似た長さになりがちです。
次の章では、実際にこれらのクセをどう直すのか、具体例で見ていきます。

AIっぽさが出やすい3つのクセ抽象語「豊かな学び」どの子にも当てはまり、何があったか見えない接続詞「そして」「また」同じつなぎ方が続き、機械的に感じられる語尾「〜と考えております」熱量が均一になり、書き手の顔が消える
AIっぽさは感覚ではなく、抽象語・接続詞・語尾という具体的なクセとして現れます。

3Before→Afterで見る直し方の実例

ここでは、よくあるパターンを3つ取り上げ、直し方の実例を紹介します。
例文はいずれも、特定の学校を想定しない一般的な創作です。

まず、抽象語だけで場面が終わってしまうパターンです。

Before
説明会に参加し、貴校の教育方針に強く共感いたしました。
豊かな学びの環境が魅力的だと感じております。

このままだと、何を見て共感したのか、読み手には伝わりません。

After
説明会で、上級生が休み時間に下級生へ折り紙を教えている場面を見かけました。
帰り道、子どもは「わたしも教えてあげる係になりたい」と話し、その日から家で下の子に折り紙を教えるようになりました。

場面と子どもの言葉を足すだけで、同じ出来事でも印象がまったく違って見えます。

それから、意外と見落とすのが「〜と考えております」という語尾が繰り返されるパターンです。

Before
貴校で学ぶことで成長できると考えております。
家庭でもそのための準備を進めていきたいと考えております。

語尾がそろいすぎると、一文ごとの重みが均一になり、単調な印象になります。

After
貴校で学びたいという言葉を、子どもは願書を書いている間も何度も口にしていました。
家庭では、通学の練習を兼ねて休日に最寄り駅まで一緒に歩くところから始めています。

語尾を言い切りの形に変え、具体的な行動を添えると、文章に動きが出てきます。

最後のひとつは、「」でくくった教訓めいた一言で締めるパターンです。

Before
この経験を通して「諦めない心」の大切さを学びました。

出来事の途中経過が省かれ、きれいな結論だけが置かれると、実感が薄く感じられます。

After
練習してもうまくいかない日が続き、途中で「もうやめる」と泣いた日もありました。
それでも次の週末には自分から道具を出してきて、少しずつできることが増えていきました。

結論をひとことでまとめず、うまくいかなかった過程も含めて書くと、読み手に伝わる文章になります。

4自分では気づきにくい理由

こうしたクセは、他人の文章ならすぐ気づけるのに、自分の文章だと驚くほど見過ごしやすいものです。

理由のひとつは、書いた本人はすでに背景を知っているから。
「豊かな学び」と書いても、書いた本人の頭には特定の場面が浮かびます。
でも、初めて読む相手には、その場面が見えません。

もうひとつは、何度も読み返すうちに文章に慣れて、違和感そのものを感じにくくなること。
最初は引っかかっていた言い回しも、10回、20回と読むうちに「こういうものだ」と脳が処理してしまいます。
「そんなに変かな」。
そう思えてくるのも無理はありません。

願書は短期間で何度も書き直すことが多いため、疲れた状態で読み返すと、細かな単調さに気づく余力が残っていないこともあります。
家族に読んでもらっても、内容そのものへの共感が先に立ち、言葉のクセにまでは目が向きにくい場合があります。
特に、日頃から子どもの様子を近くで見ている家族ほど、書かれていることが「事実として正しい」ことに安心してしまい、表現の単調さは見過ごされがちです。
兄弟姉妹の願書を過去に書いた経験がある家庭でも、前回と似た言い回しを無意識に使ってしまい、それが単調さにつながっている場合もあります。

書き終えた文章のクセに、自分だけで気づくのは簡単ではありません。
時間を置いて読み返す、家族で読み合わせをする。
どちらも有効な工夫ですが、それでも見落としは残りやすいものです。
だからこそ、機械的にクセを拾い出してくれる手段を、ひとつの参考として使う価値があります。

同じ一文でも、見えているものが違う「豊かな学びの環境に魅力を感じました」書いた本人に見えているもの見学した日の廊下の掲示物、子どもが立ち止まった場面=頭が勝手に補ってしまう初めて読む人に見えるもの(何も浮かばない)=だから自分では気づけない
書いた本人の頭は足りない情報を勝手に補うため、自分では抜けに気づけません。
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5無料ツールでチェックする手順

赤ペン願書ラボでは、書き終えた願書や志望理由書を無料で診断できるツールを提供しています。
使い方はシンプルです。
書き終えた文章を、そのまま貼り付けるだけ。

診断すると、抽象語の密度や語尾の偏り、接続詞の繰り返しといった、ここまで紹介してきたようなクセが箇所ごとに示されます。
この診断結果を「AI検出の判定」として受け取らないでください。

このツールが目指しているのは、AI利用を隠したり、検出を回避したりすることではありません。
指摘された箇所に、わが子ならではの場面や言葉を足し、本人の言葉に近づけるための手がかりを提供すること。
それが目的です。

診断結果に出てきた箇所を、ひとつずつ「実際にはどんな場面だったか」と思い出しながら書き直していきます。
すべての指摘に対応する必要はありません。
特に単調さが目立つ2〜3箇所を優先して直すだけでも、文章全体の印象は変わります。

直したあとの文章を、家族の誰かに音読してもらうと、また別の角度で気づきが得られることもあります。
直し終えたら、もう一度同じ文章を診断し、変化を確かめてみる。
それもひとつの方法です。

一度で満足のいく結果にならなくても、指摘箇所を減らしていく作業を繰り返すうちに、文章は少しずつ自分たちの言葉に近づいていきます。
数値や指摘の有無に一喜一憂するのではなく、直す作業のきっかけとして活用する。
それが、このツールの本来の使い方です。

提出までにまわしたい、小さなループ書く見直す直す2〜3か所直したら、もう一度読み返す
一度で仕上げようとせず、小さく直して読み返すほうが早く整います。
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6直したあとの最終確認リスト

直し終えた文章を提出する前に、次の項目を確認しておくと安心です。

特別な作業ではありません。
書き終えた文章を、もう一段落ち着いて見直すだけです。

直し終えたら、もう一度声に出して読んでみてください。
さっきまで「うまく書けているのに、うちの子の話に読めない」と感じていた文章が、今度はうちの子の顔を思い浮かべながら読める。
そうなっていたら、直す作業はもう十分です。

この先の一歩に

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